汚泥からセシウム、秋田と大仙の下水施設 県「問題ないレベル」
県は27日、秋田、大仙両市の下水処理施設で採取した汚泥の焼却灰から1キロ当たり210ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。福島第1原発事故を受けて国が定めた基準値を下回っており、県下水道課は「健康や生活への影響はなく、安全性に問題のないレベル」としている。
県は21、22日に秋田臨海、大曲両処理センターで脱水汚泥などを採取。放射性物質を測定した結果、秋田臨海の焼却灰から1キロ当たりセシウム210ベクレル、大曲の炭化汚泥から同56ベクレルを検出した。秋田臨海の脱水汚泥からは検出されなかった。
国の基準によると、8千ベクレル以下の場合は管理型処分場で埋め立て可能。200ベクレル以下であれば肥料や土壌改良剤の原料として利用でき、100ベクレル以下ではセメント原料などに再利用できる。
このため県は、焼却灰を埋め立て処分するほか、炭化汚泥と脱水汚泥は肥料原料などとして再利用する方針。
(2011/06/28 09:00 更新)